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井上新一氏、旭日小綬章を受章!

井上新一氏 私たち京花協の初代理事長を務められた井上新一氏(左京・(株)銀花園)が秋の叙勲において、花き園芸振興での功績を讃えられ、大変嬉しいことに旭日小綬章を受章されました。京都の花き関連で小売業界としては初の受章です。
 旭日小綬章とは現在6つある勲章中、上から3番目となる旭日章内で4番目に数えられ、社会のさまざまな分野の中から顕著な功績を挙げた方に授与されるもので、有名人では平成15年秋に女優の八千草薫さんが受章されています。
 その受章に至るには「衆議院議長、参議院議長、国立国会図書館長、最高裁判所長官、内閣総理大臣、各省大臣、会計検査院長、人事院総裁、宮内庁長官及び内閣府に置かれる外局の長(以下「各省各庁の長」という。)は、次の(1)又は(2)に掲げる者(日系一世である者を含む。)のうちから、国家又は公共に対する功労のある者を選考し、毎回、春又は秋の叙勲候補者(以下「候補者」という。)として内閣総理大臣に推薦するものとする。(1)70歳以上の者((2)は略します)」とありますから、勲章は第3者の視点によって長年にわたる社会貢献が賞賛された証しなのです。
 選考理由については公表されませんが、ざっと振り返るだけで井上氏にはさまざまな功績があげられます。
 確かな装飾技術に基づいた家業の経営方法はもちろんのこと、花き販売業界全体を視野に入れ、発展を願い奔走された実績は、長く会長を務められた日花協での国家検定や技術選手権の実施に顕著に現れています。
 その活動は国内のみならず、5年前のタイチェンマイ国際花園芸博覧会においても装飾担当責任者として2度にわたり現地へ赴かれ、友好と親善に努められました。
 また、任意団体であった京都花商組合連合会を、その信用力を高めるため、京都府花商協同組合の法人設立発起人として組合員の説得や法人化の手続きに没頭された姿は、古くからの組合員さんの記憶にも鮮明に残っています。
 「いい時代のいい流れの中でいい仕事をさせてもらった」と笑顔で振り返る井上氏。縮小型社会に変化した今だからこそ、個店同士が協力しあい、業界全体の利益を守る智恵と工夫を出し合うべきだと語られました。
 「70歳を迎えた今だからこそアドバイスできることもあると思うし、また業界を代表していただいた勲章ですから、いくらでもみなさんのために協力しますよ」と大変力強い言葉をいただきました。勲章の輝きが証明する、我らが先達の智恵と力をどんどんいただいて、業界の底力を上げていきましょう!