例年より約1週間早い4月16・17日の両日、「京・ゆめ・花文化」〜花と育む豊かなくらし〜をテーマに、今年も京都市勧業館「みやこめっせ」で第42回目を迎えた花と緑の市民フェアが開催されました。 先着限定のプレゼントが用意されているとはいえ、ずらりと列を組み、開場を心待ちにされるお客さんの数に圧倒されます。市民のみなさんの花や緑に対する感心の深さを身をもって知る思いがします。
京花協では「春の彩り」のテーマのもと自由花を、また「春の装い」と題するテーブルアレンジ、そして自由テーマのギフト作品を出展。青年部は色鮮やかな「和華輪」と銘した大装飾を出展。たくさんの方がその豪華さに、思わず足をとめていました。
おなじみの即売会では、開場時の賑わいがなかなか持続せず、時間をもてあますような場面もありましたが、それでも販売員としてご協力くださったみなさまのおかげで、用意したお花はすべて売り切ることができました。
京都市産業観光局農林振興室農業振興整備課の発表によれば、今フェアの入場者数は合計19700名。震災等による自粛ムードのためか、昨年より5000名ほどの減少となりました。テーマの定め方や、花のあるくらしに着目した展示方法やイベント内容について、入場者から高い評価が得られたことを今回の大きな収穫としています。
京花協の出展作品にも見られた通り、最後のオークションでは売上金の一部が震災被害への義援金に向けられるなど、たくさんの温かい応援メッセージが感じられるフェアでもありました。その反面、自粛ムードによる影響でしょうか、来場者数、講習会参加者数、即売の売上等、すべてが減少しました。このマイナスを一時的なものに収めるために、次回以降のフェアに向けては、広告やイベント内容の検討が必要だとのことです。
花を生業とするわたしたち京花協も、花がもたらす豊かなくらしのあり方を、市民のみなさまに楽しんでいただけるよう、常日頃の仕事の中で、どんどん提案していきましょう。
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