ゴールデンウィークを控えた4月21・22日の両日、「京・ゆめ・花文化」〜花でつながる 笑顔のきずな〜をテーマに、今年も京都市勧業館「みやこめっせ」で第43回目の花と緑の市民フェアが開催されました。
京花協では「春の風」のテーマのもと自由花を、また「春の調べ」と題するテーブルアレンジ、そして自由テーマのギフト作品を出展。青年部は優雅なカラーを多用した大装飾を出展。ライティングも工夫され、一層花の持つ魅力をひきたてていました。
昨年までは、開場と同時に花の苗などのプレゼントが配布されたため、うけとったその足で帰ってしまうお客さんも多く、せっかくの展示物もよく見てもらえないという指摘がありました。今年は、配布時間を1時間後にずらしたため、逗留時間も長くなり、その問題もわずかながらに解消されたようです。
そのかいもあってか、即売会でも用意したお花をすべて売り切ることができました。
京都市産業観光局農林振興室農業振興整備課の発表によれば、雨天の影響もあり、今会の入場者数は昨年をさらに下回る合計16700名でした。また,若年層の参加が少なく,参加者が固定化しているという意見もありました。次回以降,コンセプトの見直しや,企画内容のさらなる検討,広報戦略の立て直しが必要です。厳しい景況の中でフェアへの協力は、負担になる場面も多いかもしれません。けれど、フェアの意味を冷静に考えたとき、啓蒙のために行政がバックアップしてくれる業界は、はたしていくつあるでしょうか。私達も原点にかえり、もう一度「花と緑」の美しさや楽しさを、伝えることの大切さを見つめなおす時期にきているのかもしれません。お客様の声に謙虚に耳を傾け、消費者とともに生き長らえる術を模索していきたいものです。
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