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(前号より続き)
元京都大学経済研究所最先端制作分析研究センター(CAPS)佐分利准教授が雑誌に投稿された文章を一部ご紹介させていただきます。

*花人を育てる花育*

花が売れない世界は、人が不幸な世界です。先の戦争中は、花づくりは「国賊」「非国民」と罵られ、花卉棄却命令が出されて種や苗、球根まで焼却が命じられました。リストラが日本に広がり、日本の自殺者が3万人を超えた1998年以降、花の売上げは落ち続けています。花は社会の幸せのバロメーター。日本を、花が売れる国にしなければなりません。

花育は、子どもたちだけでなく、大人たちにも必要です。季節の移ろいに気づく、花や緑を愛でる、優しい心を取り戻す−花育はその入口になります。先般、業界の悲願であった「花き振興法」が国会で成立しました。法律でも花育が触れられていますが、体を育てる食育や、心を育てる花育は、義務教育の柱となるべきでしょう。花育は、花き業界で働く人にも必要です。花育を通じて、目を輝かせる子どもたちの姿を通して、私たちは改めて花や緑のもつ力を実感できるのですから。

私たちの目標は「花や緑がない家庭や職場をゼロにすること」「花やみどりが家やオフィスにあるのがあたりまえにすること」、そして「花や緑が満ちあふれた幸せな社会を作
ること」です。一緒にがんばりましょう。
 最後に、京都生花は小売店と生産者の中間に位置し、花育を推進する上での調整を今後も行って行きます。皆様には、なかなかお時間をとりにくい事とは思いますが、主旨に賛同をいただき、花育に参加いただければ幸いです。