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総会

前夜の雷雨も嘘のように好天に恵まれた5月21日、新緑の美しい霊山観音で京花協の一年を締めくくる第29期定期総会ならびに物故者法要・花供養祭が営まれました。

多くの加盟店が集まる年に一度の大切な日、境内のあちらこちらで楽しい談笑の花が咲いていました。

午後2時半、新らしく青年部長として就任した小谷氏の司会により、総会が始まりました。全組合員数150名中出席者36名、委任状56名により今総会も無事成立し、おなじみ永山岳史氏を議長として全9議案が審議されました。今年は選挙年、第30・31期と節目の年を担うことになった愛知理事長が、全会員の日頃の組合活動への理解と協力に感謝の意を述べました。 昨年の反省から、すべての議案が丁寧に議案書の文字を追うように報告され、説明が加えられました。事業計画では7月の恒例行事、日扇の講習会をさらに発展させ祇園祭の各鉾町に生花を展示すること、また7号議案の場では組合の積み立て額が発表されるなど、実績と計画性のある充実した活動が感じられました。

いくつかの質疑応答を経て、全議案は無事承認されました。センター駐車場の夜間照明や利用料金について質問や意見も寄せられ、理事会では各会員からの要望や意見について必ず議論の上、対応部署に伝達や質問を行っているとの回答があり、今後はその結果について新聞紙面等で必ず目に見える形で対応することが確認されました。各加盟店より強い要望がある駐車場料金の割引については、経年劣化による修理の必要が生じてきたため、残念なことにすぐに対応できる状態ではなく、検討を重ねるとのことでした。

今後も京花協は加盟店の繁栄を目指してさまざまな問題点の解決に臨む意向です。引き続きみなさまのご協力とご理解をお願い申し上げます。 時間が押し迫るなか、引き続いて本堂で物故者法要が営まれました。本年は右京支部のフラワーコテージタバタ ご母堂・田畑佳子さまと伏見支部の服部花店経営者ご本人である服部嘉夫さまのご冥福をお祈りしました。本堂の内外でたくさんの組合員が手を合わせ、祈りを捧げました。

組合の枠をこえてさらに多くの参拝者が集まった花塚供養祭では、愛知理事長が各事業への協力に感謝をのべ、市民フェアでの新しい企画を紹介するとともに、この一日を貴重な親睦の時間にしようと呼びかけました。 川瀬副理事長による祭文朗読ののち、改めて花への感謝を胸に刻んだ約150名もの参加者たちは青紫色のしょうぶの花を手に1段づつ階段をのぼり、こころを込めて祭壇にお供えしました。「いかなる困難も理解と努力で解決すること」を誓い、花を生業とする全員がすばらしい来期を迎えることが叶うよう心を新たにした1日でした。

「加盟店の増加とよりよい組合活動のために」

京都府花商協同組合が誕生して30年目を迎えました。この10年のうちに300近くあった加盟店も、景況や時代の変化、後継者不足等で現在150店舗を数えるほどになりました。

個店では解決できない前述の要因は致し方ないものの、組合自体の努力で会員増加につながるポイントについて、またよりよい組合活動の実現について、理事会では常に活発な意見交換が行われています。

たとえばその議題のひとつに「支部制度」が掲げられています。 地域ごとに区割りすることによって本部から各個人までの細かな伝達が可能となり、身近で息の長い親睦が生まれるなど、かけがえのないメリットがたくさんあります。その一方、各支部を比較した場合、所属人数の格差があり、人数の少なさがさらに組合離れを招いたり、市民フェアへの参加や役員の選出が難しくなるなどの問題が指摘されています。また、新たに組合への参加を検討された花屋さんの中に、全体としての組合と各支部の大・小二つのグループに属することを躊躇される方もありました。

組合離れを防ぎ、また入会しやすい組合を目指し、あくまで一例ではありますが支部の統廃合も視野に入れた新たな運営方法や新規組合員の獲得について議論がかわされています。目指すところはあくまでも「よりよい組合活動の実現」にあります。各組合員さまのさらなるご理解とご協力をお願い申し上げます。