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新年明けましておめでとうございます。

旧年中は組合の運営、並び諸事業に対しまして格別なご理解とご協力を賜りまして心より厚くお礼申上げます。

昨年も花き業界は景気回復とはほど遠い状況のまま年末を迎えたように思います。報道ではアベノミクス成長戦略が謳う一億総活躍時代を目標に不況は底を打ち、少しずつ大企業を先頭に景気回復の兆しが見え、暗いトンネルから脱したようなニュースが流れますが、まだまだ我々一般市民はその恩恵には与れていない状態です。このような状況の中で平成29年には消費税がいよいよ10%に増税されます。

我々小売り事業者は、消費者と面と向き合って商売をしている立場上、お客様のニーズに適合した良い商品を適切な価格で、なおかつよりよい形態で販売できるよう努力しなければなりません。そのためには花業界が一丸となり全体の地位向上を図るように協議することが必要です。価格の過当競争をお互いに慎み、よりよい情報と技術を共有し、消費者の満足度を高め、付加価値を生み出し利益確保ができるよう、全体で努力しなければもはや小売業としての花屋は生き残ることは難しいと考えます。

昨年、第46回を数えた「花と緑の市民フェア」も、今後の実施検討会で市からの負担金が大幅にカットされる見通しが伝えられました。各関係団体のみで開催を続けようとすれば個々で負担金の大幅増を覚悟せねばなりません。今後については時代のニーズに合った新たな花き振興策を立ち上げ、京の花き産業の活性化と花き文化の継承・発展を見据えたモデル事業を実施し、継続的に予算枠を獲得する方法が検討されています。当組合といたしましても、市民フェアにかわる花き装飾作品の発表の場を設けることや市民を対象とした公開事業を検討し、京都市花き振興協会を中心に花業界の向上に繋がる新たなネットワーク作りに励みたいと考えています。

一方、組合自体の運営について顧みますと、昨年の総会の席上で提案させていただきました支部制度改革について皆様方からさらに広くご意見を頂戴したくお願いを申し上げます。毎回の理事会において、各支部長・理事の皆様より意見を求め、よりよい組合運営について議論を重ねています。本年は各支部の新年会をお訪ねし、各組合員さまに直接ご意見を伺う機会を持ちたく考えております。皆様により役立つ組合作りのために、新たな方にも入会しやすい、よりよい運営方法を求めていく所存です。

先の読めない時代において、人的組織である「組合」が皆様方のニーズにお応えするにはまだまだ努力が必要ですが、少しずつ改革が重ねられましたのは皆様のご理解とご協力による賜物以外の何物でもありません。

年始にあたり皆様のご商売の発展を祈念しつつ、本年もお引き立ての程心よりお願いを申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。