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 今年も霊山観音にて定期総会が開かれました。

お天気にも恵まれた当日、定刻前よりそれぞれに組合員が境内に足を運び、馴染みの顔を見つけては楽しい歓談の場が生まれます。

 例年よりコンパクトなレイアウトとなった堂内では2時半から今年も伏見支部・マルト花店の吉村青年部長の司会により、第32期定期総会が始まりました。全組合員数152名中出席者30名、委任状提出者60名により今総会も無事に成立し、議長には司会者一任のもとお馴染み永山岳史氏が就任、議事録署名人として松本氏と山田氏が任命され、全8議案の審議が行われました。

冒頭に愛知理事長より日花協京都大会や岡崎でのデモンストレーション、そしてキッズコンテスト等も組合員の協力により実現できたこと、8名もの新規加盟店を迎えられたこと、利益を生むことができた充実の32期としての報告があり、今後も事業への理解と協力が求められました。

続く議案の審議において各担当理事より丁寧な読み上げがあり、後に質疑応答の場が設けられました。

4号議案「事業計画案承認の件」において9月にイオン桂川店でのイベントが追加され、5号議案「予算案決定の件」では内藤氏より特別事業収入ならびに特別事業費の大幅な減額について質問がありました。

減額理由として理事長より前期決定額は日花協京都大会に対して国・京都府・京都市から充当された金額であったこと、福井県で開催される予定の今期には該当予算は必要ないことが説明されました。

8号議案「その他の件」では吉村氏より新規加入者と退会者名を記載するよう、要望がありました。今後は別枠を設けて紙上で報告すること、特に新規加盟店に関しては新聞紙上で紹介することなどが確認されました。

会計監査に関しても大八木監事より相違ないことが報告され、7号議案の「借入金最高限度額決定承認の件」においてはあくまで形式上の限度額設定であり、現状として借入金自体がない健全な経営であると理事長報告がありました。

以上、全議案が承認され、総会は無事終了を迎えました。

総会終了後は本堂にて物故者法要が営まれました。厳かな読経の中、本年は東山支部・鰍ソきりやガーデン 吉野郁三さま、下京支部・級ヤ平 西村為彦さま、上北支部・さくらい花店 櫻井尚子さま、中京支部・活木春草園 茨木善行さまの ご冥福をお祈りし生前を偲び、香を手向けました。本堂の外には入りきれなかった多くの組合員が祈りを捧げていました。

続く花塚供養祭では、組合の枠をこえ、花に携わる多くの参拝者が集いました。花塚を背に理事長より京都の花屋の歴史話があり、みな真剣に耳を傾けていました。今を振り返ること330年前、元禄元年に京都で最古の花屋、東本願寺近くにお店を構える花小さんが誕生し、今では13代続いています。その166年後、安政3年には花九さんが創業、現在の吉田さんは九代目に当り、文久元年に花政さん、花弥さん、ぎおん花新さんが生まれ、京の町に文字通り花を添えてきました。京都には寺院の関係で古くから花屋が存在し、それは他府県にはない大きな特色です。これら先輩方の力をお借りし、花塚を守っていく決意が伝えられました。

「花塚のもとに力を結集させ、共に繁栄し、子々孫々の代までこの供養祭を続けることをお誓い申し上げます」川瀬副理事長による祭文朗読が締めくくられると心新たに花への感謝を胸に刻んだ多くの参列者がしょうぶの花を手に一段一段石段をのぼり、花への感謝を捧げました。