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新年あけましておめでとうございます。

旧年中は組合の事業運営に関してまして、多大なるご理解とご協力をいただき心より御礼申し上げます。

慣れ親しんだ「平成」から「令和」へと新しい時代を迎えた昨年は、天皇陛下の即位やラグビーワールドカップ日本大会の開催など、華やかな話題が日本中を席巻し、期待と興奮に包まれました。一方、台風や地震などの自然災害による被害は年々激しさを増し、被災地のみなさまの疲弊や困惑はいかばかりかと胸を痛める毎日です。

10月には消費税も10%に改正され、景気対策としてキャッシュレス経済を前提とするポイント還元が始まりました。現金から電子マネーへの移行に、我々も乗り遅れる訳には参りません。理事会でも業者を招いてペイペイの勉強会を開催し、スマートホン決済への対応を進めています。

当組合の活動も、新しい時代を迎えつつあります。地場産の農作物のアピールを担う行政とのタッグがますます強力になり、市役所や各区役所での京都産の花を用いたアレンジの展示が年中行事になろうとしています。また、大きな公共予算に支えられ、業界全体が一丸となってお客さまを呼び込むスタイルの「フェア」からショッピングモールや公園など、たくさんのお客様がいらっしゃる空間に行政も共に花屋の側から足を運び、アレンジやブーケ作りを現在進行形で見て頂くデモンストレーションが中心となって参りました。

「京の花果物語おもてなしネットワーク」として取り組むこの試みは、地場産の生産物を広くアピールし、育て、守る目的から始まったものでしたが、なにより花が地元の京都でも作られていることに新鮮な驚きを呼ぶとともに、野菜と花の斬新で美しい組み合わせが毎回好評で、作品の抽選プレゼントが大人気を博している状態です。我々にとりましても当組合のフローリストのレベルの高さはもとより、花自体の魅力を存分にアピールできる絶好の機会となっております。これも事業にご協力くださる各組合員の皆様のお陰と心より感謝申し上げます。今後はデモを見て頂いたお客様が実際に、フローリストの元へ花を買いに足を運んで下さるような仕組み作りにも取り組む所存です。

一方、各加盟店さまより、将来の店舗存続への課題や後継者の悩みについてのご相談を受ける場面が増えて参りました。少子高齢化問題は小売業界にとりましても対岸の火事ではありません。何の対策もなしに経営を続ければ、事業の縮小のみならず、最悪の場合には廃業を招きかねない事態となってしまいます。せっかく花屋として磨き上げてきた技術も受け継がれることなく途絶え、雇用の機会もなくなり、業界全体の沈下に繋がりかねません。組合と致しましては、公的な支援センターと連絡を密にとり、事業承継を今後の活動の大きな柱の1つとする必要を感じております。

当年も行政・生産・流通の各方面と協力し、消費者に花の魅力を発信しつつ、組合に加盟するみなさまのお声に真摯に耳を傾け、お役にたてる活動に精進して参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆様のご健勝をお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせて頂きます。